私、パタンナーです。

「元」パタンナーの目線から服のことを書いています。

ダーツや切替がない、シンプルな服ほどパターン作製が難しい。

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パタンナーがパターン(型紙)を作る際、着る人の体型がきれいに見えるように作ります。

以前、自分の体に合わせて作った服って、微妙な上がりになるという記事を書きました。

きれいでない自分に合わせて作った服が、ぴったり過ぎてあんまりかっこよくなかった、という自らの体験談です。

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あ、でもちゃんとプロに作ってもらう服は大丈夫ですよ。残念ながら、作ってもらったことないですが…。

ところで、年齢が上がれば、体型が崩れてくるのはどうしようもありません。

でも、パタンナーは、ターゲット(お客様)にもよりますが、体型をカバーしつつ、着心地や見た目などのバランスを取りながら型紙を作ります。

 

トップスを作る際、脇線やプリンセスラインなどたて方向の切替では、目指すシルエットにより分量は変わりますが、ウエストの位置である程度ダーツ分量を取ります。

スーツのジャケットなど、かっちりしたものは前身頃と後身頃だけでなく、脇の部分にももうひとつパーツがあったりしますね。脇身頃(さいばらとも言う)です。

その、身頃と身頃、パーツとパーツをつないでいる切替、これはただ直線を縫い合わせているのではありません。

その線はほとんどがなだらかなカーブ(曲線)になっていて、その線を縫い合わせて服の状態になったとき、体に沿った形になるようにパターンは作られているのです。

そして、女性の体は凹凸が多いので、そのカーブがとても複雑になります。

一枚の布を体にぐるりと巻きつけただけでは、すとんとしたシルエットにしかならないのはご理解いただけると思います。

それを体に沿わせるためにダーツや切替を入れて縫い合わせることで体に沿わせていくのです。

その切替線が多ければ多いほど、体に沿ったきれいなラインが出しやすくなります。

じゃあシンプルな、切替やダーツのないデザインの服は??

実は、シンプルな服はとても難しいです。体に沿うように作るための、切替やダーツがないからです。

よくこんな服見かけませんか?

前裾はねる

横から見ると、前裾はねてる…。

いろいろな理由が考えられますが、たて方向の長さ(バストトップを通って垂直方向の、肩から裾の長さ)が足りない、胸のダーツ分量が処理しきれていないなど。

実は、こんなシンプルな服はとても難しいです。体に沿うように作るための、切替やダーツがないからです。

だからシンプルな服は、こういうふうになりがちです。

でも、それでもまじめなパタンナーは、できるだけ見栄えよくなるように、と考えてトワルを組んだり、パターンを作ります。

けなげでしょ。

でもデザイナーさんの「ダーツ入れてもいいですよ」の一言で解決したりするものなのです。

デザイナーさん、そう言ってあげるとパタンナーさんが喜んでくれるかも、です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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